装飾錠と並んで昭和のカギというイメージがあるのが引き戸のカギです。
実際には引き戸は今でも現役で使われていますし、最近の引戸錠は性能も向上しています。
しかし、昭和から平成にかけてくらいに建てられた日本風家屋の引き戸は最近になってトラブルが多発している箇所です。
障子や枠が狭い框になっているため、建付がわるくなってくると錠の鎌先が枠に収まりにくくなってしまうのです。
戸車の動きが悪くなってくるという不具合もあります。引き戸を動かすたびに「ぎいいい~」という不快な音がたちます。
このような故障や不具合というのは経年劣化で起こるものなので仕方のないものです。
しかし、仕方がないからといって我慢して使い続けたりせず、早急に修理を依頼することをおすすめします。戸の建付が悪くなっているのを無理に使っているとカギをかけるたびに力をかけてしまうことになり、錠が割れたりヒビがはいってしまうこともあります。
やがては開錠や施錠が一切できなくなる可能性もあります。
動きが悪くなったカギを無理に回すとカギが折れたりサムターンが壊れてしまう可能性もあります。
ちょっとした不具合なら大掛かりな修理をせずにちょっとした調整でなおることがあります。戸車を調整したり、枠手のストライクをなおすだけでびっくりするほど使い勝手が変わります。
しかし、手遅れになってしまうとカギを交換しなくてはならなくなり、その部品もなかなか手に入らず時間がかかってしまいます。